EV推進の勢いをそのままに、V2Hも国や自治体で補助金が積極的に導入されるなど、2021年に入ってまさに走る蓄電池としてV2Hが大きな注目を集めています。
そんなV2Hを開発するニチコンから、このたび新製品の「EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル」が発売されます。
ここでは、ニチコンの新V2HプレミアムPlusモデルの実力を、従来のスタンダードモデル・プレミアムモデルとの違いも踏まえて、徹底的に解剖をしていきます。
ニチコンのV2H「EVパワー・ステーション」の特徴
プレミアムPlusモデルの詳細な解説に入る前に、まずはニチコンのV2H「EVパワー・ステーション」の特徴を抑えておきましょう。
ここでは、必ず知っておきたい以下の5つのポイントについて詳しく解説します。
- 蓄電池・V2HトップランナーであるニチコンのV2H
- 充実の3ラインナップ
- EV電力をフル活用で電気代節約
- 倍速充電でEVをスピード充電
- 補助金を活用してV2Hを安く導入できる
蓄電池・V2HトップランナーであるニチコンのV2H

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EVパワー・ステーションを展開するニチコンは、日本の家庭用蓄電池、そしてV2H業界をリードするトップランナーのメーカーです。家庭用蓄電池においては、これまでの累計販売台数が8万台を超えており、その実績は国内No.1であることに加えて世界を含めてもNo.1となっています。さらには、V2Hを世界で初めて実用化したメーカーも、実は何を隠そうニチコンなのです。そんなV2Hでもリーディングカンパニーであるニチコンは、V2Hの販売台数ももちろんNo.1。”V2Hならニチコン”といっても過言ではありません。ニチコンでは、EVパワー・ステーションのほ、トライブリッド蓄電池など新たな蓄電池製品の開発研究を日夜進めており、その技術力は折り紙つきです。V2Hメーカーを決める上で、これ以上ないほど信頼のおけるメーカー、それがニチコンなのです。
充実の3ラインナップ
EVパワー・ステーションには合計3つのモデルが用意されており、V2Hのラインナップとしては非常に充実したものになっています。従来EVパワー・ステーションは、スタンダードモデルとプレミアムモデルの2機種でしたが、そこへ今回新たにプレミアムPlusモデルが追加されるという形です。
モデルによる違いは後ほど詳しく解説しますが、基本的にスタンダードモデルがシンプルな機能で価格がリーズナブルなエントリーモデル、プレミアムモデル・プレミアムPlusモデルが高機能なハイエンドモデルとなっています。
家庭用蓄電池に比べてV2Hを開発するメーカーはまだ少ない中、ラインナップが豊富で選択肢のある国内メーカーはニチコンを除いて他にはありません。ライフスタイルやご家庭の状況など、EVや電力の使い方に応じて最適なV2Hを選べるのは、EVパワー・ステーションの大きなアドバンテージと言えるでしょう。
EV電力をフル活用で電気代節約
EVパワー・ステーションは、EVに貯めた電力をフルに活用することで、電気代を賢く節約できます。電力消費の多い時間帯は一般的に日中ですが、多くの電力プランでは昼間の電気料金は夜間よりも高い設定です。そこで、EVパワー・ステーションで安価な深夜電力でEVへ充電、電力消費の多い日中はEVの電力で住宅の電力を賄います。こうすることで、電力購入の時間帯をずらして、電気代を大きく抑えられるわけです。
また、EVパワー・ステーションは系統連系することで、EVから住宅へ電力を供給しながら不足する電力を電力会社から購入する形が取れます。いずれか一方ではなく、どちらもシームレスに行えるので、ストレスを感じることはありません。EVパワー・ステーションは、まさにEVを家庭用蓄電池の代わりとして、十分な活躍を期待できるでしょう。
出典:ニチコン「EVパワー・ステーション 3つメリット」
太陽光発電もあればさらに効率アップ
EVパワー・ステーションは、太陽光発電と組み合わせることで、より効率的に電力を使えるようになります。なぜなら、太陽光発電で発電した電力のうち、日中に使い切れずに余った電力をEVパワー・ステーション経由でEVへ充電できるからです。EVのバッテリーは一般的に家庭用蓄電池と比べて蓄電池容量がかなり大きいので、実際に使ってみればその効果は十分に実感できるでしょう。
太陽光発電の余剰電力は売電もできますが、FIT期間終了とともに買取価格は下がってしまうので、今後はできる限り自家消費した方がお得になります。その点、余剰電力をEVパワー・ステーションでEVに充電できるようになれば、より太陽光発電の電力を自家消費に回せるので経済的です。
倍速充電でEVをスピード充電
EVパワー・ステーションはV2Hなので、一般的な200V普通充電器のおよそ2倍のスピードでEVを充電できます。単純計算で充電時間が約半分になるわけなので、EVの使い勝手が飛躍的に向上するでしょう。たとえば日産リーフ40kWモデルの場合であれば、フル充電に16時間かかっていたところを最短8時間に短縮できるわけです。
出典:ニチコン「EVパワー・ステーションとは 4つの機能」
このほか、EVパワー・ステーションの充電性能で特筆すべきなのが、インテリジェント充電機能です。リアルタイムに計測した電力消費量から、契約アンペア数を超えないくらいの電力量を自動的に計算、EVへの充電電力量を適切に制御してくれます。この機能によりEVへの充電でブレーカーが落ちる心配がないので、EVパワー・ステーションの運転中でも自宅での家電を安心して使うことが可能です。
出典:ニチコン「EVパワー・ステーションとは 4つの機能」
補助金を活用してV2Hを安く導入できる
2021年からEVやV2Hを対象とする補助金の公募が増えていることもあり、今なら補助金でEVパワー・ステーションを安く導入可能です。EV・V2Hを対象として国からの公募された2021年度の補助金は、次の3つがあります。
- 次世代自動車振興センター「CEV補助金」
- 経済産業省「災害時にも活用可能なクリーンエネルギー自動車導入事業費補助金」
- 環境省「再エネ電力と電気自動車や燃料電池自動車等を活用したゼロカーボン ライフ・ワークスタイル先行導入モデル事業」
ニチコンのEVパワー・パワー・ステーションは、このいずれの補助金でも補助対象のV2H製品となっています。
特に、どの補助金も受け取れる補助金交付額が数十万円以上、さらに設備費だけでなく工事費まで補助対象範囲に含まれている補助金もあり、大判振る舞いです。そのため、V2H補助金を利用できればかなりお得にEVパワー・ステーションを導入できるので、ぜひとも活用していきたいところです。なお、V2H購入だけではなく、EVとの同時購入や再エネ100%電力プランへの契約が必要な場合など、それぞれの補助金によって適用条件が異なりますので注意しましょう。
このほか、東京都を含め地方自治体でも、V2Hを対象とした補助金が公募されています。国と併用できる自治体のV2H補助金も多くあるので、できる限り上手に活用していきたいですね。なお、V2Hの補助金については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
ぜひ併せて確認してみてください。
ニチコンの新V2H「プレミアムPlusモデル」4つの魅力的な特徴
EVパワー・ステーションの特徴がわかったところで、このたび新たにラインナップに追加される新V2H「プレミアムPlusモデル」の詳細をチェックしていきましょう。プレミアムPlusモデルの主だった特徴のうち、特に魅力的なものをピックアップすると以下の4点が挙げられます。
- UPS機能搭載で停電時操作がワンプッシュ
- 停電時でも太陽光発電から充電OK
- 全負荷・200V家電対応で家全体をバックアップ
- 専用アプリでスマホ操作が便利
UPS機能搭載で停電時操作がワンプッシュ
プレミアムPlusモデルで最大の特徴と言えるのが、UPS機能を搭載したことで停電時にワンプッシュするだけでEVの電力を使えるようになる点でしょう。この機能は、プレミアムPlusモデルで新たに追加されたものです。UPS(無停電電源装置)機能は、停電になったとしても一定時間は製品がシャットダウンしないように、電源オン状態を維持できる機能のことです。
プレミアムPlusモデルでは、このUPS機能によって停電が発生してからおよそ2時間ほどはV2Hの電源が落ちません。通常UPS機能がなければV2Hの電源もオフになるので、EVの電力を使うためにはV2H本体の自立運転への切り替え操作や、EVとV2Hへのケーブル接続などの作業が必要になります。
その点、プレミアムPlusモデルは停電してからUPSが働いている2時間以内であれば、本体の放電ボタンをワンプッシュするだけでEVの電力が住宅内で使えます。夜間に停電した場合など、停電時の切り替え作業に手間取ることも十分に考えられるので、ワンステップで簡単に切り替えができるのは非常にありがたいです。
全負荷・200V家電対応で家全体をバックアップ
全負荷タイプかつ200V家電に対応しており、停電したとしても家全体をバックアップできる点もプレミアムPlusモデルの特徴の1つです。家庭用蓄電池やV2Hには、停電時に家全体で電力を使える全負荷タイプと、あらかじめ設定しておいた部屋やコンセントのみが使える特定負荷タイプの2種類があります。特定負荷タイプは意図しない電力のムダ使いを防げますが、電力を使える箇所が限定されるため、停電時の生活を不便に感じることも少なくないでしょう。
一方の全負荷タイプは、普段の生活と変わらず家のどこでも電力が使えるので、停電の状況下でもストレスフリーに過ごせます。特にV2Hを利用する場合は、EVのバッテリーが大容量なので電力のムダ使いはそこまで心配する必要がありません。加えて、200V家電にも対応しているため、畳数の大きなエアコンやIHクッキングヒーター、床暖房なども停電時であろうと問題なく使えます。
災害時など非常時の停電は心の余裕も奪ってしまうので、普段の生活と少し違うだけで大きなストレスを感じ、精神的に不安定になる恐れもあります。そのため、V2HとしてはプレミアムPlusモデルのように家全体をバックアップできて安心な、全負荷タイプのが向いているというわけです。
停電時でも太陽光発電から充電OK
プレミアムPlusモデルは、停電時でも太陽光発電からEVへの充電がOKなので、非常時の備えとして安心感が高いという点も評価できます。EVバッテリーはかなり大容量であるので、使い方次第では停電になっても数日間は持ちます。とは言え、停電するときにEVがいつでも満充電となっているとは限りません。また、台風や地震などの災害で停電が長引く場合は、EVに貯めていた電力が底をついてしまう可能性も十分にあります。
その点、プレミアムPlusモデルと太陽光発電をセットで導入していれば、停電していても太陽光発電の電力をEVへ充電できます。そのため、EVバッテリーの電力を太陽光発電で継ぎ足しながら、停電期間を凌げるというわけです。このポイントと前述した停電時の簡単操作、全負荷タイプ・200V家電対応という特徴から、プレミアムPlusモデルは停電時に非常に心強い味方であると言えるでしょう。
専用アプリでスマホ操作が便利
専用アプリがあるので、リモコン代わりにスマホを使ってV2Hの状況確認や操作ができる点も、プレミアムPlusモデルの特徴的なポイントです。プレミアムPlusモデルが日々どのように運転しているかの履歴チェック、現在の稼働状況の確認などが、スマホでいつでもどこでもできます。
また、EVの充放電開始・停止の制御はもちろん、タイマー予約による充放電スタート時間の設定など、専用アプリには便利な機能が盛りだくさんです。屋外に設置されるV2Hだからこそ、自宅にいながらスマホで簡単に状況のチェックや操作ができるのは非常にポイントが高いですよね。
出典:ニチコン「EVパワー・ステーションとは 4つの機能」
プレミアムPlusモデルと従来のニチコンV2Hとの違い
ニチコンのV2H「EVパワー・ステーション」には、プレミアムPlusモデルのほかプレミアムモデルとスタンダードモデルもラインナップされています。新たに発売されるプレミアムPlusモデルと比べて、従来の2つのV2Hはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、プレミアムモデル・スタンダードモデルそれぞれのモデルと、プレミアムPlusモデルの違いを確認していきましょう。
プレミアムモデルとプレミアムPlusモデルとの違い
プレミアムモデルPlusとプレミアムモデルの違いは、停電時の操作方法、主にこの1点です。プレミアムPlusモデルは、上述した通りUPS機能を搭載しており、停電になったとしても2時間はそのまま運転可能、さらに切り替えもボタンワンプッシュでOKでした。
一方のプレミアムモデルは、UPS機能が搭載されていません。そのため、停電時にプレミアムモデルを使う場合は、以下の手順を踏んでV2Hを稼働させる必要があります。
- V2H本体の自立運転用切り替えスイッチを上段から下段に切り替え
- コネクタをEV充電口に差し込む
- 12V電源ケーブルをEVのシガーソケットとV2H本体の12Vポートに接続
- V2H本体の放電ボタンをタッチ
V2H本体の操作に加えて、12V電源ケーブルをEVとV2H本体に接続する必要もあるので、結構手間になります。その点、プレミアムPlusモデルは1ステップで使えるようになるので、停電になっても慌てる必要がなく安心して使えるでしょう。なお、これ以外の機能は、基本的にプレミアムモデルとプレミアムPlusモデルで大きな違いはありません。プレミアムモデルも、プレミアムPlusモデルと同じく全負荷タイプで、200V家電・専用アプリに対応しています。
スタンダードモデルとプレミアムPlusモデルとの違い
スタンダードモデルはエントリーモデルということもあり、プレミアムPlusモデル・プレミアムモデルよりも控えめな性能になっています。その代わり価格は廉価になっており、プレミアムPlusモデルが約170万円であるのに対して、スタンダードモデルは40万円〜45万円前後です。
プレミアムPlusモデル・プレミアムモデルと比べて、スタンダードモデルで性能的に絞られている具体的なポイントは次の7つです。
- 停電時の操作方法
- 特定負荷タイプ
- 専用アプリ未対応
- 停電時のEV充電不可
- 停電時の出力
- 保証年数
- 沖縄・離島への設置
スタンダードモデルは停電した場合にプレミアムモデルと同様の操作が必要で、特定負荷タイプとなっています。また、専用アプリには未対応で、停電時に太陽光発電からEVへの充電ができません。このほか、停電時の出力、保証年数、沖縄・離島への設置の3つの項目についてはこれまで解説してこなかったので、ここで詳しくチェックしていきましょう。
停電時の出力
停電時の出力は、スタンダードモデルの3kVAに対して、プレミアムPlusモデルが6kVAと2倍も大きくなっています。停電時の出力が大きければ、それだけ使える電力量が大きくなるということなので、同時により多くの家電を使用することができるため便利です。スタンダードモデルの3kVAでも十分に使えますが、停電時の安心感を優先したい場合はプレミアムPlusモデルが良いでしょう。
この出力が大きいため、プレミアムPlusモデルは上述した200V家電にも対応できています。なお、プレミアムモデルも自立運転出力は、6kVAとなっています。
保証年数
保証年数は、スタンダードモデルが2年となっているのに対して、プレミアムPlusモデルは5年と長くなっています。EVもV2Hも5年10年と長く使っていく製品なので、当然ながら保証年数はできる限り長い方が望ましいでしょう。プレミアムモデルも、プレミアムPlusモデルと同様に5年保証です。
沖縄・離島への設置
プレミアムPlusモデルは、塗装強化により通常は設置の難しい沖縄や離島への設置も可能です。スタンダードモデルは、残念ながら沖縄や離島への設置ができません。なお、沖縄・離島へ設置する場合、保証年数は1年となりますので注意しましょう。
これまで解説した、プレミアムPlusモデル、プレミアムモデル、スタンダードモデルを項目別にまとめると以下の通りです。
モデル | スタンダード | プレミアム | プレミアムPlus | ||
型式 | VCG-663CN3 | VCG-663CN7 | VCG-666CN7 | VCG-666CN7K-1 WH30 | VCG-666CN7K-1 WH50 |
サイズ | 809mm × 855mm × 337mm(突起物除く) | 809mm × 855mm × 337mm(突起物除く) | 809mm × 855mm × 337mm(突起物除く) | 809mm × 855mm × 337mm(突起物除く) | 809mm × 855mm × 337mm(突起物除く) |
重量 | 約88kg | 約91kg | 約91kg | 約91kg | 約91kg |
ケーブル長 | 3.7m | 7.5m | 7.5m | 7.5m | 7.5m |
停電時出力 | 3kVA未満 | 6kVA未満 | 6kVA未満 | 6kVA未満 | 6kVA未満 |
全負荷・特定負荷 | 特定負荷 | 特定負荷 | 全負荷 | 全負荷 | 全負荷 |
200V家電対応 | – | – | ◯ | ◯ | ◯ |
専用スマホアプリ | – | – | ◯ | ◯ | ◯ |
UPS機能 | – | – | – | ◯ | ◯ |
沖縄・離島設置 | – | – | ◯ | ◯ | ◯ |
保証期間 | 2年 | 2年 | 5年 | 5年 | 5年 |
希望小売価格(税抜) | ¥398,000 | ¥448,000 | ¥798,000 | ¥1,707,000 | ¥1,723,500 |
プレミアムPlusモデルはより便利になったニチコンの新V2H!
プレミアムPlusモデルは、ニチコンのV2H「EVパワー・ステーション」がより便利になって登場した新製品です。全負荷・200V家電対応、停電時の太陽光発電からの充電OKに加えて、UPS機能を搭載したことでボタンのワンプッシュで停電時の切り替えができます。これにより、停電時の利用がさらに便利になり、より安心してV2Hを使っていけるでしょう。各種補助金の対象にもなりますので、EVとともにV2Hの導入を検討されている方は、ぜひニチコンのEVパワー・ステーション プレミアムPlusモデルをご検討ください。
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